FLY TO IN THE SKY!

人生も半ばを過ぎ、僕の周りの男たちはある程度の社会的地位と名誉を得て、若い後進の育成に当たることのできるほどの人達も多くなってきた。彼らは、きっとこの20年がむしゃらにひとつのことをやり続けてきたんだろうなと思う。

僕は夢半ばで諦めて、サラリーマンで暮らそうと思ったが、結局、倒産やリストラで放り出され、今更になって夢見つつの、その日暮らしを続けている。はっきり言って、家族持ちとしては、結構シビアな状況だが、開き直って度重なるリストラも運命が僕に「絵を描けよ」と言っているように思うようにしている。そうでも思わないと、不安で潰れてしまう。

なんとか、死ぬ前に結果を残したいというか、確固たる自分を証明したいと思いはすれど、長年のブランクがある上に現実の生活はそれなりに厳しく、身も心も重くなるばかりで、飛び上がることさえできない。

気がつけば、辺りは背の高い木々の生い茂るジャングルで、どこへ進めば良いのかさえ正直わからない。
蜘蛛の糸でもぶら下がっていれば、随分と楽なのかもしれないが、そんなツテも今となっては何もなくなった。
だからと言って、若い頃のように無謀なダイブができる状況でもない。

いつの間にか、僕はカチコチの体になり、飛びかたもわからない。

遥かに小さい小鳥たちは、どんどんと空高く飛んでいくというのに。
僕は今も足元を見つめ、羽ばたきの練習を繰り返すしかない。
結局は、このまま地面を舐めて埋もれていくのかもしれない。

それでも、ウガウガと羽ばたいていれば、きっといつかは勢い余って空を突き抜け、ひょっとしたら宇宙にいける。
そう信じて、今年も表現し続けていかなければならないのだ。

©BAKAORU

2016-01-04 | Posted in ILLUSTRATIONNo Comments » 

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