8月12日。

20130813

1985年の夏。

その夜、僕らは銚子にいた。
夏休みに親友たちに半ば強引に誘われ、人生初の房総一周の自転車旅行の最中だった。

1泊目の勝浦から一気に北上して、2日目の夕方には銚子までやってきたわけだが、
野営できそうな所はなかなか見つからず、市内を彷徨ううちに、あたりも暗くもなってきてしまった。

仕方なく小学校のグラウンドに無断で入り、今夜はテントを張らずに野宿することとなった。
遅めの夕食(たしかカレー)を摂ったあと、誰かが携帯ラジオの電源を入れた。

『・・乗客を乗せた日航123便が山中に墜落した模様です!・・』
アナウンサーの声を聞いた僕らは、この時はまだそんなに凄い事故が起こったのだとは想像できなかった。
シュラフに入り、雲ひとつない空を見上げる。
ラジオからは、刻々と事故のニュースが流れてくる。
『乗客乗員は絶望・・』
事の大きさに、半ばビビリながらも満天の空を見上げる。

その時、誰かが叫んだ。
「お、流れ星だ!」
その声に、注意して見上げると、次々と星が降ってきた。
銚子の空で、生まれてはじめてみるペルセウス座流星群。
きれいな空気の下で、見た流星群は美しく、神秘的でその夜はその光景に釘付けとなった。

どこからともなく、すーっと流れる流れ星。
僕はその流れる星に、事故で犠牲になった多くの方の命が流れているのだろうか?と考えていた。

©BAKAORU

2015-08-12 | Posted in RAKUGAKI ESSAYNo Comments » 

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